雨天炎天/村上春樹

雨天炎天 村上春樹著 新潮社刊

最近1年クラシック音楽にハマッてる。
小学校の音楽授業以来、なじめなかったもの。

今までいろんなジャンルの音楽を聴いてきて、
唯一、自分の中に引き出しのない分野がクラシック。
決定的な出会いがなかったのか?
年齢とともに、自分の音楽嗜好が変わったのか?

…で、やはり、縁のなかった村上春樹に再挑戦。
過去に2度ほど長編を読みかけたことがあったが、
最初の数10ページでリタイア。
理由はわからないが、
その時代の俺には合わなかったらしい。

今月になって、
村上春樹ノーベル賞か?というニュースが流れ、
もう一度、チャレンジしてみようと思った。
そして、3度目がダメなら、仕方ないと。
きっと相性の問題。

今回、選んだのは短いやつ、小説ではなく紀行もの。
「雨天炎天」
場所はギリシャとトルコ。

ギリシャ正教会の聖地「アトス山」を4泊5日で巡るもの。
異教徒は入山を制限されている上、道のりは険しい。
20年以上も前の体験だが、
アトスは現代世界から隔絶されているので、
今でも様子は変わっていないだろう。

読んでる最中は、自分がソコ(現場)にいるような感覚。
想像力を刺激する活字の力は偉大です。
もちろん読破。

やっと村上ワールドの入口に立てました。
次は短編小説に行こうかと思います。

(★★★泳ぐ猫とじゅうたん屋の話があったトルコ編も楽しかった)