ダービー 市田の改心

ダービー

岸和田に続いて村上兄弟の1-2(順番は逆だけど)。
ファンの多い義弘、常に全力プレーする姿はオレも大好き。

義弘の台詞には「キセキが起こりました」ってあったけど、
そんなことはないな、人の力だよ、気持ちだよ。競輪は。

ダービー決勝。
解せないのが、山崎の動き。
赤板で3番手イン詰まり。
とっとと引いてカマシでいく以外に選択枝はないはず。
インで少しだけ粘った。
いつもの負けパターン…
GDR賞を再現、一銭もいらない時の山崎だ。

一方、坂本が大舞台でビビって戦闘不能
これが一番の期待ハズレ。
オレの予想は、シンペイ相手に逃げる兄弟の3番手取りきり、
すかさず捲くりで、その後ろから井上…という読みだったが、
何もせず下げた時点でハズレ。

あれだけ位置取りにこだわる坂本が、
外から抑えたシンペイに抵抗せずに3番手を譲り、クルマを下げた。
本人が言うように「考えない」タイプで「身体が反応する」タイプなら、
経験積んで出直すしかない。
大舞台で身体が反応せず=若さを露呈したのだから。

■決勝 最終バック

←村上義-村上博 加藤慎-山口幸 坂本亮-井上 山崎-伏見-松坂

結果①村上博②村上義③山口④加藤⑤井上⑥坂本⑦山崎⑧伏見⑨松坂

■順位決定戦 最終バック

←武田-後閑 市田-前反 海老根-鈴木誠 佐藤友 山田-坂上

結果①市田②武田③前反④鈴木誠⑤後閑⑥坂上⑦佐藤友⑧海老根⑨山田

両レースともスローペースでジャンから押さえ先行、前が粘れる展開。
順位決定戦の方は、
後閑が市田、海老根の捲くりに備え、車間を切りながら外を牽制。
そこをインの市田にすくわれた。
武田はかかっていたからねぇ、後閑の読み違え。
マーク屋の本能だから仕方ないか…

決勝の方は、
西王座の反省もあったのか目イッパイ縦に踏んだ博之。
33バンク、4コーナーハコ回りで頭取れなかったら兄にも顔が立たぬ。

西王座の時はライン4車の義弘がかまし
ハコの博之には絶好の展開だったが、結果は3番手の市田が1着。
この時の市田は、過去最高のデキだったから、
博之は差されてもぜんぜん恥ずかしくないのだが、
プライドも、負けん気も、それを許さない。

一方、西王座を勝利しても居心地はよくなかっただろう市田
今回、彼は最高の答えをだした。

GDR賞、村上義の前を走った市田、おかげで兄は脚を温存できた上に1着。
準決勝では、ライン先頭で渾身の捲くりを放ち、決勝に村上博を送り込んだ。

市田がGDR賞のレース後語った一言。
「ファンの皆さんの気持ちはオッズでわかりました」-(市田

市田はファンも2段掛けで金を張っているのを知っていた。
オレは泣いたよ、酒飲んでたせいもあって。
今まで、近畿を引っ張ってきた、村上兄のため、
全員準決のGDR賞でムダに脚を使わせるわけにはいかない。

そして最終日、順位決定戦でのガッツポーズ。
よかったね、市田

去年、武田がGⅠを取り、
そこから関東が上手く転がりだしたように、
近畿には今、確かな風が吹いている。

万作本日の酒量:…