佐藤慎太郎 涙の完全復活 記念V

佐藤慎太郎 涙の完全復活V

高松宮杯で豪快な捲くりを連発していた慎太郎。
宮杯初日、飯野の番手で共倒れしなければ優勝も狙えた脚。

今回の記念は初日から慎太郎で頭勝負。
近況のレース振りは嫌いだったが、車券は別モノ。
自力勝負なら、慎太郎と心中と決めていた。
名古屋記念 「木暮と心中」 を大いに反省。
今回はオッズに関係なく、浮気はなし。

おかげで初日4000円、二日目6890円、最終日の1万9290円と的中。
不思議なもので、涙の慎太郎を見ていたら、ちょっともらい泣き。

今開催で目立ったレースは慎太郎が2着の準決。(車券はハズレ)
村上の出方がポイントだったレースだ。

■準決勝 周回中

村上義-濱口-鈴木誠-萩原 佐藤慎-有坂 濱田-香川-高木

中部近畿ラインが前受け。
誠が三番手という変則ラインで、いかにも即席。
この面子だと濱田の先行が有力。

振り返ればこのレース、それまでの勝ち上がった面子が重要だった。
8R●萩原孝(静岡)
9R●朝日(愛知)●望月(静岡)
10R●坂上(石川)●柴崎(三重)●市田(福井)
福井競輪場は近畿。村上が勝ち残れば市田がその番手。
当然ながら中部をこれ以上乗せたくはない。無理な先行は意味がない。
かといって、濱田先行の捲くる展開では、位置取りの厳しい佐藤相手、
勝ち残りも危うい。

で、結果イン粘りの「捌き」の選択もあったわけだ。
ジャンで濱田先行の後ろ、濱口、村上が競り。ホームで佐藤が叩いた。
最終バックで村上がその番手を取りきり、誠が強襲。濱口は4着に敗れた。
①村上②佐藤③鈴木④濱口
村上「コメント通り、今日は後ろにならんように走った」
準決勝ならではの展開だった。

■決勝

柴崎-坂上-朝日 佐藤 村上-市田 萩原-望月-鈴木

ここは逃げても捲くっても、村上は自分の脚を見せる。
市田の地元だ。
こういう時の村上は(車券作戦上)頼りになる。
萩原が赤板で上昇、インを切るが、ジャンで村上が先行体制。
すかさず佐藤慎はそこにつける。
「魂の先行」の名の通り、村上は目一杯ふかす。
柴崎も負けてはいられない。ホームから叩きあい。
最終バック。村上が柴崎をシノぎ切ったところを、萩原の捲くりが飛んでくる。
市田がヨコに飛ばす。
村上に余力はない。
ゴール前は、絶好調の佐藤と、完調手前の市田の差が出た。
①佐藤②市田③は萩原の捲くりスピードを活かした望月。
佐藤慎太郎6年ぶりの記念優勝。

■最終日の見所レース
9R負け戦の顔見世。
松岡健介の番手で、四国勢、香川と室井が折り合った。
コメントでは「競り」。そりゃマズいだろ。

全プロの再現、着順関係なしの壮絶なバトルを期待したのに…
番手は得点上位の香川、室井は3番手に。
車券は松岡-香川で決着。

客無視も甚だしい。
「当日の並びを確認ください」なんて言ってると、
先は長くないぞ~競輪。

前回のバトルで二人は失格。
レースは遥か前方で進んでるのに、勝負圏外でケンカだからやむなし。
今回のはねぇ、失格ってより、引退もの…
ルール改正するっきゃないね。

そういえば、宮杯の準決勝、小野VS紫原。
準決勝で同地区バトル。
そういう意地の張り合いなら許すんだよ。
わかってほしいぜ!

■見所のあった選手
内藤秀久(神奈川・89期 S級2班)
連日の競りあい。今日は北津留の番手を野田から奪い取り、
ゴール前差して1着。2車単で4400円つける。

万作本日の酒量:これから