プロポーズ大作戦

プロポーズ大作戦
主演:山下智久 長澤まさみ 脚本 金子茂樹

放送前から期待も、仕事が忙しくて本編を見逃す。
再放送大作戦でかろうじて追いつき最終回へ・・・

ストーリーは、
恋愛に不器用な主人公(山下)が、
幼なじみの結婚式(長澤)で、失ったものの大きさに気づき後悔。
妖精(三上博史)の手助けで、
披露宴のスライドショーで映し出される写真の過去へと行く。
過去をやり直すことで、現実を変えようとするがぜんぜん変わらず、
スライドの写真もすべて終わる…最後は現実の世界で勝負!

で、毎回楽しく拝見。
特に、序盤の高校生時代はなかなか。
妖精役の三上博史と山下クンとの掛け合いもおもしろく、
タイムスリップも違和感なく受け入れられた。
ドラマが山下クン目線オンリーで展開するのもわかりやすい。

大学生~社会人の後半も、すれ違いは続くが、
長澤の気持ちが控えめに描かれているせいか、
ブコメとしてはピンとこない。
中学時代渡せなかったラブレターを、
長澤が橋の上から紙飛行機で飛ばすシーンにも、
その決別が唐突なので感情移入できない。
最終回ラストシーンでは、長澤のショットすら省かれた。

俺は長澤のファンではないけど、存在感のある役者だと思っている。
まして主人公、どうして声だけで終わるのか納得がいかない。

おそらく制作サイドは相当悩んだに違いない。
華やかなラストシーンは、長澤に婚約者(藤木直人)がいた以上、相応しくないと。
長澤は結婚式当日、婚約者を袖にするのだから、まぁ一般的に許されない行為。
だから、顔なし。
もし、そうだとしたら「安全パイ」で勝負しすぎ。
ブコメの一番盛り上がるはずのシーンで女優のアップがなくてどうする。
この物語のテーマ、
じぃじのセリフ「明日やろうはバカ野郎」にも反するよ。
続編スペシャルなんかできたら、ホントにバカ野郎だ。

結局のところ山下が主役独占、この描き方のバランスが悪い。
あ~、いいホンだけに、もったいない。

★★(それでも楽しかった)