デスノート(前編)

デスノート(前編)
主演:藤原竜也松山ケンイチ 監督:金子修介

日テレの力の入れ具合も尋常じゃない。
じゅうたん爆撃のような仕掛けは電波の無駄遣い。
他局も似たようなもんだが、番宣が多すぎ、少しは自主規制しようよ。

と、前フリ。
後編の公開から相当時間が経つが、
あまりに露出がしつこいので前編のことを思い出した。
映画とは呼べないスカスカな中身に、書くことすら放棄したことを。

死神が落としたデスノートには、
いくつかのルールが複雑にあって、
それを使う者と、追い詰めていく者のせめぎあい。
圧倒的に有利なのが「悪」側なのだが、
「悪」側が、形勢不利になったりするとこともあって、
その対立の構図はおもしろい。

ところが、説明に終始しがちなストーリーは、
人が何人死のうとスリリングには程遠い……人の死が軽い。
ゲーム感覚という言葉がピッタリだと思うのだが、
あえて人の命を軽く扱うというのなら、幼稚で危ない手法だ。

ついでに、
この映画、惜しいよ、素材として。
2人の天才を軸に、しっかり脚本を書けば、も少しまともに。
とくに藤原の演ずるほう。
ただのキレた少年なんだよね、致命的!

★カワイイ悪魔に星ひとつ