電車男(映画)

電車男(映画)

主演:山田孝之 中谷美紀 監督:村上正典

見終わった直後の感想は、かなり否定的。
母親(女)は馬鹿な子供(男)ほどかわいいというが、
それだけの映画だなと感じてしまった。

実話ベースということなので、内容を大きくイジれないせいか、
恋愛映画としては貧弱すぎるから見ていられない。
オタクという点を抜きにすれば、誰にでもある「初恋」の話。
誰もが一度は通過しなきゃいけない儀式だ。

「小さな勇気を振り絞って一歩踏み出すこと」が、たぶん精一杯背伸びしたテーマ。
初めての電話、初めてのデート、初めての告白。不安と自己嫌悪、勝手な思い込み。
乗り越えなきゃいけないハードルはいっぱいある。
でも、それって「初恋」なら当たりまえのこと。

初恋は成就しないから、苦く、せつなく、美しい。
この映画の最大の「がっかり」は、
ハッピーエンディング。

★(エルメスが定期券を拾い上げるところ、TVシリーズに受け渡すところが好きです)

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