黒い太陽 (TV)

黒い太陽(TV)

主演:永井大 井上和香 伊原剛志 演出:麻生学

新堂冬樹の「黒い太陽」がホントにドラマになってしまった。
原作に対して書いた書評↓
http://blogs.yahoo.co.jp/makibaoh888/12780312.html
原作作者のファンとしては、当然ながら厳しい目で見るのは仕方のないところ。
1回目は見逃したが、2回目と3回目を見た後での感想。

まず目立つのは、永井大のダイコンぶり。
第2話で裸になったシーンには驚いたが、体当たり演技もなぁ、そこまで。

明るいキャバクラには呆れたが、「顔がハッキリ見えること」がそれほど大事なのか?
美術・照明はまったくダメだ。殺風景に映る店内は夜の妖しさがゼロ。
監督も真面目なヤツなんだろう、暴力シーンとかさ、
永井なんだから少しぐらい本気で叩いたってピンピンしてるよ。
F1の司会に青タン作って出たら話題にもなるでしょ。

いい点は、脚本。
けっこう原作をいじってTVドラマに向くようにアレンジしている。
原作とは全く違う展開になりそうだが、それもよし。

それだけにキャスティングの失敗が痛い。
千鶴役の井上和香と笑子役の酒井若菜は当たりで、それ以外はダメ。
キャバクラのキャストは細心の注意を払って選んで欲しかったね。
滝沢沙織がナンバー1って、それ違うよ。

それから、永井大は無視しても伊原剛志がね、違う。
夜の帝王を演じるには風格がないんだよね、どうやっても。
2枚目役者は要らないんだよ、このポジションに。

きっと、プロデューサー、監督をはじめとする関係者の多くは、
新堂冬樹の他の本を読んでいないんだな、残念!

★(井上和香の体当たり演技に期待して最後まで見ようっと)