ALWAYS-三丁目の夕日(映画)

ALWAYS-三丁目の夕日

主演:吉岡秀隆 堤真一 薬師丸ひろ子 監督:山崎貴

このコーナーを始めたときに、作品をケナすのはやめようと思ってたけど、気変わり。
どうしましょう? 日本アカデミー賞総ナメでしょ、この映画。
電通小学館読売テレビ東宝、総がかりだから? ヒットすればオッケーなの?

見る前は期待感たっぷり、いいペースで酒も入ってたし、
本日もデロデロ泣きか?と思ってたが、まったくカスリもしなかった。
「遥かなる山の呼び声」の後に見ただけに落差が大きすぎたせいもある。

ほんとにこれがアカデミー賞独占か?とHPを確認してしまいましたよ。
役者はそれなりにがんばってたけどね、皆さん(当たり前か)。
本が決定的にダメで、演出なんてロクにない。

なかでも不思議なのが、堤真一の役どころ。
戦後がんばって仕事してる「ジコチュウ親父」の典型なのに、
映画後半は人のイイお父さんに理由もなく変身してる。ありえない。

吉岡秀隆演ずる売れない小説家もなぁ、ラストシーン前で、
金持ちの実父に引き取られていった子供を追いかけて、
→吉岡路上に飛び出す→躓き倒れる→子供の名を叫ぶ→去ったはずの子供登場(唐突)→抱き合う
泣き虫の俺が、こっ恥ずかしくて見れません。
~っていうか、自動車乗っていっちゃたんだよ子供、吉岡はいったん家に帰ってるんだし、
追いかけません、絶対。も少し説得力ある展開考えてくんないと・・・
真実味が欠如してる場合は、それを補うだけの撮り方なり、工夫がないとな~

VFXもねぇ~、凄いとは思うよ、でも、それだけ。感動はない。
同じようなシーンを同じような構図で何度も見せられるし。
お金をかけたシーンに固執しすぎなんだね。
美術のこだわりも意図的に見せようとしすぎで、くどい。
その分人間を描けよ。

無駄なサブストーリーも多い。
三浦友一の妻子が死んだエピソードまったく必要ないね。
ピエール瀧の氷屋が、冷蔵庫の普及でガッカリするシーン。
時代を象徴するシーンなんだろうけど、演出にアイデアがないので、唐突で余計。
編集でカットしろっちゅうの。

まっ、書いてるとキリがない。
肌が合わないんだろう。

★(サンタさんからの万年筆プレゼントに星ひとつ)